林桃加プロの芯の通ったスローを徹底解剖|小柄でも精密な投げができる理由

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    目次

    はじめに

    JAPAN LADIESで活躍する林桃加プロ。

    身長149cmという小柄な体格ながら、20トリプルやブルといった高いターゲットを安定して射抜くスローで2024年JAPAN LADIES年間ランキング1位となりました。

    彼女の投げ方は一見とてもシンプルで動きが少なく、派手さはないように見えます。
    しかし、見れば見るほど、その中に「無駄のない動き」と「再現性の高さ」が詰まっていることが分かってきます。

    本記事では、林桃加プロのスローを解剖学の視点から筋肉の使い方と身体操作の精度を徹底的に解析していきます。

    林桃加プロの身体がどのように連動し、どのように無理なく精密な動きに繋がっているかを読み解くことで、読んでいる皆さんが自分の投げ方を客観視し、上達のヒントとなることを目指します。

    林桃加プロのセットアップ浮かぶように静まる構え

    林桃加プロの構えには、“支える”というより“整ってその場にとどまっている”という印象があります。

    • 肘の位置は体幹に近く、肩〜手首の中間に自然に配置され、上下動が少ない
    • 肩甲骨が背骨の方に自然と引き寄せられ、背中が丸まらずに全体を支えている
    • 頭の位置が変わらず、背骨を中心とした軸がそのまま構成されている

    体全体が上方向に引き上げられるように整っており、構えに“重たさ”がありません。
    まさに「浮かぶように整っている」状態です。

    足裏〜骨盤〜背骨〜後頭部までが上に向かって揃い、結果として肘や手首の位置も自然に安定しているようです。

    横から見ると、肩から肘、肘から手首へのラインはなめらかなカーブを描き、各関節が角ばったり無理な方向に張り出したりしません。

    前から見ても、肘は体の幅から外れることなく、上腕が自然に体幹の近くに収まっています。

    このような配置が可能なのは、肩甲骨周囲の筋肉、
    特に前鋸筋と菱形筋が、過剰な力を入れることなく構造を安定させているためです。

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    位置の無駄がないということは、関節の配置が身体の力の流れを乱さず、指先までスムーズにつながっているということに繋がっています。

    林桃加プロのテイクバック|コンパクトで緻密な引き

    林桃加プロのテイクバックは、非常にコンパクトです。
    引く動きは最小限でありながら、必要な空間とタイミングがしっかりと確保されています。

    一度軽く前に腕を出してからテイクバック、少し溜めてフォロースルー。と言う1、2、3と言うようなリズムが気持ち良いと感じる方もいるのではないでしょうか。

    • 肘を身体の正面に近いラインで後方へ引き、肩の位置を保ったまま、肩甲骨の動きと連動して滑らかに動く
    • 引く角度や肘の高さが一定で、力感や勢いではなく身体そのものがムリなく動けるルートを通っている

    関連する筋肉

    • 菱形筋・前鋸筋:肩甲骨の位置を静かに保つ
    • 腹横筋・内腹斜筋:体幹の軸を安定させ、姿勢が崩れるのを防ぐ
    • 腕橈骨筋など前腕の支持筋:動作を“静かに運ぶ”役割
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    「腕を引いている」のではなく、体全体の動きの整いの中で自然に肘が引かれるように見えるのが特徴です。

    林桃加プロのリリース|指が働きすぎない、構造に従う動き

    リリースは「押さず・引かず・止めず」

    林桃加プロのリリースは、一瞬弾いているようにも見られます。

    しかし実際は、指先が角度やタイミングを調整するような操作点にはなっておらず、指はあくまで、動きの流れに沿って自然にダーツを送り出す通過点として機能しています。

    Screenshot
    JAPAN 2024 STAGE9 福島 LADIES FINALより

    この動作は、体全体が整っているからこそ、指を使わずとも安定して抜けるリリースが可能になっていると考えられます。

    有原選手のリリースで関係する筋肉群

    これらの筋肉が活躍し、前腕から指先まで滑らかに連動して解放していきます。

    動画で弾いて見えるように感じるのは、撮影の位置やリリース出力のポイントなどに関係するものと想像されます。

    フォロースルー|次の一投へつながる自然な動作

    林桃加プロのフォロースルーは、視覚的な「振り切り」や「残し」をほとんど感じさせず、動作全体が必要最小限にまとまっています。

    フォームの設計そのものが力の流れに最適化されており、抜けの余韻すら静かに処理されているのが大きな特徴です。

    • 肘が伸び切らず、前腕がそのまま前方に流れるように動く
    • 手首が下に垂れ、末端から力が抜けて自然に垂れていく
    • 投げ終わった後も体の軸が動かず、重心が左右にブレない

    小柄でも届く|高いターゲットへの対応術

    林桃加プロの身長は149cmと小柄な体格ですが、T20やブルといった高いターゲットにも的確に対応しています。

    • 肘の位置を安定して高めに保ち、ダーツの出る位置を一定にしている
    • 腰の角度(骨盤の傾き)でターゲットの高さに合わせ、上半身のフォームは変えない
    • 無理に振り上げず、身体の角度とタイミングで“飛ばすライン”を調整している

    これらは、「押す・振る」のではなく、整ったフォームのまま、力を通すだけという動きによって成立しています。

    林桃加プロの力の伝え方とは?|背中ではなく“芯”で作る

    構造が支える“芯の通ったスロー”

    林桃加プロは「背中で投げる」のではなく、体幹の深部から整えられた動きによって、末端へと力を導いています。

    主に使われているのは:

    • 腹横筋・内腹斜筋(体幹の安定)
    • 菱形筋・前鋸筋(肩甲骨の安定)
    • 腕橈骨筋や前腕の細かな筋群(力の流れの最終調整)

    これらは「見える筋肉」ではなく、フォームの“芯”を支える“見えにくい筋肉たち”です。

    力をためて出すのではなく、はじめから整った通路を通ってエネルギーが伝わる。それが林選手のフォームの特徴です。

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    林桃加プロの特徴的な部分は、フォーム全体が極めてコンパクト。
    身体が一つのまとまりとして動いていることで、力が分散せず、必要な方向へ集中して伝わっています

    肩や腕を大きく動かすことなく、体幹から末端への連動によってスローが成立しており、力感よりも「構造の精密さ」で安定性を生み出しているところにあります。

    まとめ|フォームの正確さは構造と連動から生まれる

    林桃加プロのフォームは、「見た目の柔らかさ」ではなく、「構造と連動の正確さ」によって再現性と精度を支えています。

    • 背骨を中心に安定した軸があり、関節が整った配置で連動している
    • 動作のすべてが「支えず・無理せず・まとまっている」構造で行われている
    • 指先の操作に頼らず、構造的に自然なリリースが成立している
    • 小柄ながら高いターゲットにも対応できる、身体の使い方と角度制御がある
    • フォロースルーまでが“流れるような一連の設計”になっている

    林桃加プロのフォームは、「何もしていないように見えるのに、全部が整っている」 そんな静かなる精密さが詰まったスローです。

    読者の方それぞれが、自分自身のフォームと照らし合わせながら、身体の使い方に目を向けるきっかけとなれば幸いです。

     

    解析にあたっては、ダーツライブTV様、JAPAN PRODARTS様の動画および画像を使用させていただきました。

    自己解析のため、誤っている箇所や解釈などもあるかとは思いますが、上達の一助になれば幸いです。

     

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    これらの本は初心者の方も読みやすく、分かりやすいので非常にお勧めですです

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