ダーツにおけるイップス克服法。経験者が伝えたい方法・考え方7選を紹介

当ブログでは、アフィリエイト広告を使用しており、記事内に広告が含まれる場合があります。

 

フォロースルーで腕が出ない。力んでダーツを下に叩きつけてしまう。

 

テイクバックがスムーズに出来ない、グリップがいつも気持ち悪い。

 

上手くなれない。ダーツが辛い。もう辞めようか。

 

自分はイップスだと悩んでいませんか?

 

私自身、2016年~2020年までグリップイップス(ダーツが持てない)となり、その間には腕がでない所謂イップスも経験しました。

 

本当に泣きたい。辛い。辞めたい。そんな日々でした。

 

4年の間、多くの資料を自分なりに解釈し、数多くのレッスン等にも通い、様々な治療も試した結果、現在は普通に投げられるまで回復しました。

 

今回は、そんな辛いイップスの克服法、またイップスにならない為の考え方をご紹介します。

 

今回ご紹介する方法で全ての方が治るとは言えません。

 

しかし、イップスで辛くて悩んでいる方は、是非最後までご覧ください。

 

知らなかった方法があれば、是非試してください。

 

目次

イップスの原因

そもそも、イップスは何故起こるのでしょうか。

 

数年前までは、イップスはメンタルによるものだと考えられてきました。

 

しかし、実際は身体の動かし方によるものです。

 

”脳がこうすればこうなると理解している行動”と”自分の意思(無意識も含む)による行動”の不整合により発症するものです。

 

 

※イップスは、様々な理由が考えられ、これだけで説明出来ない事もあります。

方法1:身体全体を動かす(体重移動)

ダーツは20g程度の物体を3m弱の的に当てるスポーツです。

 

ある程度成長した人間であれば、腕の力、手首や指の力、大きな力を使わずに届かす事が出来ます。

 

実際に動画で見るようなプロであったり、身近にいる上手な人は身体が動いてないように見えると思います。

 

そのため、身体を動かしてはいけない。と教わる事も少なくありません。

 

しかし、それは大きな間違いです。

 

小さな運動に見えるダーツですが、野球やバスケットボール等のように足先から頭まで、全身を使って投げるスポーツなのです。

 

腕の力だけに頼らず、身体の体重をダーツにぶつけるように投げる事が重要です。

 

体重移動が必要な理由

腕が出ないイップスの原因は、出力不足です。

 

脳がこれだけの力では届かないと認識しているのに、身体をロックさせてしまい、自分自身で出力に制限をかけてしまっているのです。

 

最初は、身体が前後に大きく動いてしまっても構いません。

 

ダーツが上手い方々は、少ない体重移動で効率良くダーツを飛ばす方法を習得しているだけなのです。

 

まずは、投げられる事を目指しましょう。

 

普通に投げられるようになり、更に上を目指す段階に来た時に、より効率的に飛ばす方法は考えれば良いと考えています。

 

頭だけは動かない方が良いですが、動いた方が投げられるのであれば、最初はそれで構いません

 

※頭が動いてしまうと、視線も動いてしまうため、狙いやタイミングにズレが発生する可能性があります。

 

海外、スティールダーツの動画です。

男性:Mensur Suljovic:2020PDCランキング15位(NewDartsLife Vol105より)

女性:Fallon Sherlock:PDC World Darts Championship 2回戦突破等(Dynastyより

 

世界屈指の実力の両名の動画です。

 

ご覧頂くと、投げる時頭は動かず、身体は動いているのがお分かり頂けると思います。

 

世界トップクラスの選手が投げるときに身体が動いているのです。

 

動かしてはいけない理由は全くありません。

 

スタンスの見直し

憧れの選手の真似をしたり、最初に教わったスタンスを長年続けていませんか?

 

前述の身体のロックを知らず知らずにしている可能性があります。

 

すなわち、元々力が入りづらい立ち方をしてしまっているということです。

(イップス時代の私の写真でお恥ずかしい。)

 

以前ご紹介した5ポイント理論、4スタンス理論に繋がるところでもあります。

 

こう立つべき論を捨て、真正面に立ってみる、斜めに立ってみる、真横に立ってみる、左足の位置を変えてみる等、今まで試した事のない立ち方をしてみるのもお勧めです。

 

身体は連動していますので、足の位置、体重を乗せてる位置等でも動きやすさは変わってきます。

 

スタンスの入り方

スタンスの入り方で、下の2つを試すのも良いです。

前足を置いてから、後ろ足の位置を決めてみる。

後ろ足の位置を決めてから、前足の位置を決めてみる。

 

かけっこの「よーい・どん!」 この「よーい」の動作に2つのタイプがあります。

スタートラインに足を揃えて、後ろに足を引くと良いタイプ

スタートラインより少し後ろで立ち、前足をスタートラインに出す方が良いタイプ

 

ダーツでも同じ事があげられます。

 

日本では、赤松選手や野毛選手は、前者のタイプです。

 

安食選手のような入り方が後者です。

 

方法2:リズムで投げる

ダーツは、リズムよく投げる事が大切です。

 

速いリズムでも、遅いリズムでも構いませんが、自分の中で気持ちの良いリズムで投げる事です。

 

せっかく体重移動が出来ても、体重移動とリリースのタイミングがズレてしまっていては、ダーツを放したいベクトル(向き)に向かわせる事は出来ません。

 

下に叩きつけてしまう、思った場所より下に刺さる。そのような方は、このタイミングがズレている事があります。

1,2,3と声に出しながら、身体を揺らしたりしながらでも大丈夫です。

 

リズムを大切にして投げて下さい。

 

リズムを取る際は、小さくても声に出すことが大切です。

 

頭の中だけでもリズムは取れますが、無意識に身体に合わせてリズムを変えてしまう可能性があります。

 

リズムに合わせて身体を動かしたいのに、動きにリズムをつけてしまう事になり、本末転倒です。

 

私は、リズムの好きな(自分が気持ち良いと思う)プレイヤーの動画を見ながら、そのタイミングと全く同じように投げるような練習も行いました。

 

方法3:歩きながら投げる

ダーツは、非常にイップスを発症しやすいスポーツだと言われています。

 

他のスポーツと違い、常に動いている状態ではありません。

 

静止状態からしっかりと狙いを定め、腕を振ってダーツを投げます。

 

止まったところから、急に身体を動かすという行動が難しいところでもあります。

 

そのため、イップス克服として常に動いてる状態を作りましょう。

 

スローラインの後ろから歩いてきて、歩いたままスローライン付近でダーツを投げます。

 

そして、台の方へそのまま歩いていきます。

前述のリズムで投げるに繋がるところもありますが、1,2,3・・・等とリズムを取り、足の動きと同時に腕を動かしてみてください。

 

歩いて投げる事で自然と体重移動を使い、ダーツを投げることにも繋がっています。

 

狙う必要はありません。

 

テイクバックしきった位置に手を置いて歩いて構いません。

 

この方法では、腕が前に出るという事を脳が認識すれば良いのです。

 

腕が出るようになってきたら、スローラインに立って投げられる練習をしてみましょう。

 

少し余談ですが、トッププレイヤーでも左手や身体のどこかが常に動いているような方は割と多いです。

 

そうやって自然と身体が完全にストップしないようにしている、またリズムを取っている物だと思います。

 

方法4:グリップの握りこみ・開きが気になって投げられない

グリップは常に一定でないといけないと思っていないですか?

 

逆手から持つ時、セットアップした時、テイクバックしきった位置。全ての箇所においてグリップは変わっても構いません。

 

テイクバックしきった位置でダーツを握りこんでしまう、手が開いてしまう。

 

これを直したいという話を聞きますが、直す必要は一切ありません。

 

握りこむのをやめた為にイップスになったプレイヤーは沢山います。

 

ダーツプロでもグリップが変わるプレイヤーは多くいます。

 

こちらも世界屈指の実力の選手Simon Whitlockですが、グリップの形が大きく変化し、握りこんでいるのが分かると思います。

 

宮脇実由選手は、手が開くタイプのプレイヤーです。

これは、そのグリップだとダーツが飛ばないと脳が指令を出し、それに対し身体が反応しているため起きる現象です。

 

前述の通り直す必要は個人的にはないと思います。

 

しかし、どうしても治したい、固定させたいというのであれば、テイクバックしきって、ダーツを投げ出す瞬間のグリップにするのがお勧めです。

 

一番出力を出す際の手の形なので、その形をベースにするのが良いと思います。

 

方法5:グリップが気になって投げられない

毎日グリップ感が変わってしまうという方が居ます。

 

グリップが変わり、気になって投げられない。

 

グリップは日々変わって良いと思っています。

毎日、身体の状態は変化しています。

 

身体のケアを日々しっかりしても、毎日同じ感覚でいられる事はないでしょう。

 

指は多くの神経が通っており、とても繊細で敏感な部位です。

 

身体上、気になるのは仕方がないことだと思います。

 

グリップが気持ち悪いという方は、もっと別の箇所に目を向けましょう。

 

箸やペンを使う時に昨日と持ち方が違うな?と感じるでしょうか。

 

多くの方が感じないと思います。

何を食べるか、何を書くか等を意識し、どう持っているかを深く考えていない状態です。

 

ダーツの目的は、しっかり持つことではありません。ダーツを放す事です。

 

持ち方に目がいきすぎなのです。

 

グリップが気になる方は、手首や肘、肩など、指以外の場所を意識して投げてください。

私は、肩回りや胸筋等の大きな筋肉に目を向けるようにしています。

 

大きな筋肉はそれだけ出力も大きいので、上手く使う事で投げる事が容易になるというメリットもあります。

 

手首に意識を向ける事もあります。

 

前述のリズムを気にするなどでも良いと思います。

 

方法6:ダーツを真っすぐにしようとしている

ダーツをターゲットに対して、真っすぐにしたいですよね。

 

その方が分かりやすく、狙いやすいと思います。

 

村松選手の様に真っすぐダーツを引いてきたい。

 

しかし身体の構造上、ダーツを真っすぐターゲットに向けるように構えると、力が出ない、腕が痛いタイプの人が居ます。

 

私もそうです。

 

セットアップでダーツを真っすぐターゲットに向けて、そのままテイクバックしてと持ってくると、腕が上手く出ません。

 

この症例も出力不足に近いのですが、そういう方はそういうものだと思い、受け入れる他ありません。

 

最初はとても気持ち悪いですし、ダーツをターゲットに合わせてたものをどこで合わせたら良いのか分からず狙えなくなるかもしれません。

 

まず、自分はそういうタイプなんだと受け入れてください

 

そのうえで狙う方法を考えます。

 

ボールを投げる、ティッシュ等をゴミ箱に放る時に、そこまでしっかり真っすぐを意識するでしょうか?

 

なんとなく狙って、なんとなく当たりますよね。

そんな気持ちで良いんです。

 

セットアップした時にダーツが少し曲がってる。それが自分。

 

そのままなんとなく、ターゲットの方に投げる。

 

勝見選手もこのタイプで、とても分かりやすくセットアップ時にダーツが斜めを向いています。

テイクバックが上手く出来ない方も、この例に当てはまる事があります。

 

方法7:グリップを見直してみる

グリップそのものが力を伝えにくくしている事があります。

 

非常に繊細な部分で、悪化してしまう可能性もあるため、多くの方が言及していない部分です。

 

私自身もお伝えするのは、非常に怖い部分です。

 

ご自分で色々と試してみるのも良いですが、グリップに関してはDPL様のレッスンが非常に役立ちます。

 

私も受講したことがあり、信頼出来るレッスンの1つです。

 

グリップの正しい知識をつけたい。気になっている。そんな方は一度受講してみては如何でしょうか?

 

まとめ

ダーツは、身体の構造からみても、伸ばす筋肉と曲げる筋肉を同時に使う状態になり、身体の不整合を起こし、イップスとなりやすいスポーツです。

今回は、イップス克服の方法として、7つの内容をご紹介させて頂きました。

 

イップスの原因は人それぞれであり、今回の内容で全ての方が治るとは言い切れませんが、試した事がない内容があれば、是非試して頂きたいです。

 

身体は動いても良い。リズム良く投げる。気にしすぎない。この考えがダーツでは重要だと考えています。

 

この内容が一人でも多くの方の参考になると嬉しく思います。

 

イップス治りました!試したけどダメでした等Twitterでコメント頂けると、より嬉しいです。

スポンサーリンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次