Unicorn鈴木徹選手「コンテンダー 鈴木徹 フェーズ2」が2021年4月24日に発売されます。
画像を見ながら、どのようなバレルなのかを分析していきます。
(エスダーツより)
前作フェーズ1との比較も行いながらご紹介していきますので、このバレルが気になっている方は是非最後までご覧ください。
結論から言うと、前作のグリップポジションを維持したまま、よりグリップ位置を明確に、よりカットを重視したバレルとなっています。
スペックと形状
全長:44.0mm(変更なし)
最大径:7.2mm(前作:7.6mm)
重量:22.0g(前作:24.0g) ※セッティング重量表記
重心:2021/4/20現在不明(前作:やや後方(エスダーツ画像より推測))
Phase1

Phase2
コンテンダー鈴木徹は、菱形形状のトップをよりバレルエンドに近づけ、後部持ちのプレイヤーが好む形状となっていました。
今作もその特徴は受け継いでいますが、後部テーパーの始まりがより後ろに設定されています。

その差約1.5mm。
カット部分は約7.5mmとなり、グリップ位置がより明確になっています。
また、最大径が0.4mm細く、重量が2g軽くなり、カットがキツめに変更されている点に注目です。
球を投げるイメージから棒を投げるイメージに変えたかったので、ストレートに近くするために細くしたとエスダーツのインタビューで答えています。
グリップ部の太さ
前述の通り、ここしか持たせないというグリップ設定です。
青枠部に段差がありますが、前側のグリップ位置を明確にする働きがあるものと考えています。

赤枠部は7.5mmの長さを使い、約7mm~6mmまで細くしています。
テーパー角は約3.7°(数値は全て自己計測の為、定かではありません。)
前作4.5°よりも角度が下がったのは、最大径が細くなった為と考えています。
その理由は、画像を比較するとグリップ部分の太さは大きく変わっていないためです。

重ねた画像ですが、赤枠部は大きくズレておりません。
カット

前作と比較し、カットが少しキツめに入っています。
シンプルなリングカットから、ダブルリングカット6つに縦カットを加えています。
カット幅自体はさほど広くないものの、縦カットが入る事で指への食いつきを感じる事が期待されます。
元々、カットのかかりを強くしたいという要望はあったようですが、最大径を細くした為テーパー角が取れなかった分もカットで補ったと考えられます。
また縦カットが入ったことで、ダーツに力を加える際に、より前に対する推進力として機能することも期待されます。
しかしながら、カットの角も落とし、深さもない事からカットは弱めと判断出来そうです。
前作の前方カットは、スティールでスタッキングとして機能する事を期待したとインタビューでお話しされていたと思います。
トルピード形状では、あまり機能しなかったための廃止でしょうか。
まとめ
今回特に大きいのは、重量変更とカットの変更です。
2g軽くなったとは言え、相当ヘビーウェイトです。
個人的には、前作はソフトでは重すぎると感じでいました。
そこが改良されたのは嬉しく、長時間使用もしやすくなり、扱える方も増えるのではないでしょうか。
しかし、前作よりもカット残りが気になり、投げにくくなったという方も居るかもしれません。
逆に、リングカットが弱すぎたという方はお勧めのバレルに仕上がっている事が期待されます。
コンテンダー 鈴木徹 フェーズ2は、前作のグリップポジションを維持したまま、扱いやすく軽量化とよりグリップ位置を明確に。更にカットを重視したバレルと言えます。
比較的奥の方でリリースインパクトを出し、カットをしっかり使って投げたい方にお勧めのバレルだと考えます。
※リリースインパクトでのバレル選びについてはこちらをご覧下さい。
今回は、発売前のコンテンダー 鈴木徹 フェーズ2をご紹介させて頂きました。